最後の恋、そして疑似恋愛
火鍋というものを初めて食べた。
なるほどこれがあのテレビでは見たことのある火鍋なのかと感動した。
鍋が二層に分かれ白湯スープと麻辣スープに具を入れる。
スープは美味しかったのだが、具のメインである牛肉が固かった。
まずい肉、それが残念だった。
しかし、目の前には若く可愛らしい女性。
24歳。
楽しくないはずがない。
初デート。
予期せぬ突然のデート。
舞い上がったのは無理はない。
あの20代、そこそこの感情が蘇る。
よかったなあ~、あの頃。
バラ色だったなあ。
でも、今度の恋は最後の恋。
そして疑似恋愛である。
本当の恋愛感情ではない。
かなう事なき恋。
それでも、しばらくはこの恋に酔ってみようと思う。
もう一度、あの若き日の楽しい思いを味わってみよう。
だって楽しいんだもん。